くわのき助産院

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絵本セラピスト 秋葉さんにインタビュー

くわのき助産院「絵本カフェ」をファシリテートしていただいている秋葉さんに絵本についてインタビューしました。
今回はインタビュー第1弾です。

Q:絵本との出会いというか、絵本に関わることになったきっかけは何だったんですか?

 子どものころは家には2,3冊絵本がありましたが、読み聞かせをしてもらった記憶はありません。母が目が不自由なこともあったのかもしれませんが、その頃はまだ「読み聞かせ」という言葉が浸透していなかったように思います。 家にあったのは、イヌやネコが遊んでいる絵本で、ページをめくるたびに動きが変わるのがおもしろくて、何度もページをめくっては眺めていたことを覚えています。  
 私が本格的に絵本を好きになったきっかけは、社会人になった頃、たまたま手にとった絵本「ぼくをさがしに」です。
 主人公である「ぼく」が自分の足りないかけらを探しにいくお話なのですが、社会に出たばかりで,いろいろ迷いもあった自分を重ね合わせてしまい、涙がとまりませんでした。
 その時、絵本が大人である自分の心を癒すことに驚き、絵本のおもしろさに目覚めました。  

Q:子どもに読み聞かせがいいって聞きますが、具体的にどんなところがいいのでしょうか?

その1、お父さん、お母さんの愛情を感じることができることです

 大好きなお父さん・お母さんにくっついて、そのぬくもりを感じながら絵本を読んでもらう時間。
 一緒にいられて自分のために絵本を読んでくれるという喜びは、子どもが安心感や親の愛情を感じることができるかけがえのないものだと思います。

その2、想像力が育ちます

 子どもは読み聞かせをしてもらっている時、耳で聞きながら、絵を読んでいるといわれます。
 絵を隅々まで見ることでたくさんの発見をし、またこの次はどうなるんだろうと想像をめぐらせているのです。大人が想像する以上に、子どもは絵の世界を楽しんでいるのではないでしょうか。

その3、絵本での擬似体験を、生活の中で追体験することができます

 絵本という安全な場で、子どもはお母さんと一緒に安心していろいろな体験をします。(疑似体験)
 たとえば犬の絵本を読んだ後に、実際に犬を見た時、「ワンワンは絵本にもでてきたね」とつなげることで、子どもの世界が広がっていくのです。

  その4、感性が豊かになります

 絵本は「だれかに読んでもらうもの」として作られています。
 よみきかせを聞きながら、いかに絵の世界を楽しんでもらえるか、絵本作家や編集者によって中身が練りに練られている作品なのです。絵本は、すべてのページに意味があり、色や動きや展開にむだがありません。ぜひじっくり深く味わっていただきたいと思います。     

その5ボキャブラリーの数が増えます

  「家庭は言葉を育む場所」といわれていますが、絵本の読み聞かせをすることで、子どもは自然に豊かな言葉とつながることができます。
 絵本を読み聞かせしてもらうことで、耳から聞いた文章と、見ている絵がつながりますので、子どもは言葉の意味を理解しやすいのです。絵本を囲んだ親子の時間は、しぜんに子どものコニュニケーション能力を育んでいくでしょう。

 その6、聞く力が育ちます

 お父さんやお母さんに読み聞かせてもらう、耳から聞く体験を積み重ねることで、子どもは自然に「聞く力」を身につけていきます。
 お話を「聞く力」は目には見えませんが、聞けること・聞いて理解できる力は、学びを支える大事な基礎であると私は感じています。  

年齢を問わず、いっぱい読みきかせをしてあげたいですね。

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